不倫慰謝料
不倫慰謝料について弁護士に依頼すべきタイミング
1 不倫慰謝料を請求したい場合
⑴ 弁護士に依頼すべきタイミング
不貞相手や不貞行為をした配偶者に不倫慰謝料を請求するためには、不貞行為をしたことの証拠が必要です。
また、不貞相手に請求するためには、どこの誰か、つまり相手方の氏名と住所や連絡先が分かっている必要があります。
これらが揃っていない段階では、不倫慰謝料の請求は難しいといえます。
他方で、不倫慰謝料を請求する権利は、不法行為に基づく損害賠償請求権になりますので、損害(不倫の事実)と加害者(配偶者と不貞相手)を知った時から3年で消滅時効にかかります。
消滅時効にかかると請求ができなくなってしまいます。
ですから、不貞行為の証拠と相手方の情報が揃ったら、できるだけ早く弁護士に相談するのがよいでしょう。
なお、証拠が十分に揃っていない場合に弁護士にご相談いただいた場合でも、今後どのような証拠を集めたらよいかといったアドバイスを差し上げることができます。
⑵ 弁護士に依頼するメリット
不倫慰謝料の請求はご自身でも可能ですが、弁護士に依頼することで様々なメリットがあります。
不貞慰謝料請求にあたり法的観点からのアドバイスを得られるというのはもちろんのこと、自分が一人ではなく、味方になってくれる存在がいるということは、気持ちの上でも支えになりますし、相手方と直接やり取りをしなくて済みますので、精神的負担を軽減できるというメリットもあります。
また、当事者同士で話し合いをしようとすると感情的になってしまいスムーズに進まないことも少なくありませんが、弁護士が代理人となることで、話し合いがスムーズに進み早期に解決できる可能性が高まります。
2 不倫慰謝料を請求された場合
⑴ 弁護士に依頼すべきタイミング
不倫慰謝料を請求された場合は、弁護士への相談や依頼は早ければ早いほどよいといえます。
通常は、相手方から届いた書面に連絡期限や支払期限が記載されていますので、どう対応するかにつき早急に決める必要があるからです。
相手方から不貞慰謝料請求の書面が届いたら、すぐに弁護士に相談するのがよいでしょう。
⑵ 弁護士に依頼するメリット
不倫慰謝料を請求された場合も、弁護士に依頼することに様々なメリットがあります。
当事者同士の話し合いよりも弁護士を間に入れる方が話し合いがスムーズに進む可能性が高まる、請求をしてきた相手方と直接やり取りをしなくて済むので精神的負担が軽減されるといったメリットがあるのは、請求された側も同様です。
また、不貞慰謝料請求では、請求金額が過大であるケースもしばしばあります。
そのような場合は適切な金額に減額交渉できる余地がありますが、弁護士にご依頼いただくことで、交渉材料として使える事情を見つけ出して減額交渉を行い、相場を踏まえた適切な金額で解決できる可能性が高まります。